PAR AVION ~from Australia

オーストラリア・シドニーから日々感じた事

タスマニアから帰って来ました

5日間タスマニアに旅行に行っていて、昨夜遅くにシドニーに戻って来ました。ひゃ〜、シドニーの湿気が多いこと!行く前から雨降ってたけど、まだ雨が降り続いていて、3月になったのにこれからも雨の予報ばかり。家がカビくさい。きっとどこのお宅もそうでしょうね。。。いつの間にかシドニーの夏は終わっていました。

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今回は4回目のタスマニア旅行。後半はにわか雨に降られたりしたけど、まずまずのお天気で、何よりカラッとしていて湿気がなくて、シドニーも昔はこうだったよね。って、さわやかな空気でした。実際タスマニアは世界一空気が良いしね。

こんな事言ったら失礼だけど、オーストラリアでシドニー以外の都市でわざわざ旅行に行きたいと思える場所って、わたし的にはタスマニアくらいしか無いのです。2年前に2回目のメルボルン旅行行った時、もう行かなくていいな。って思ったし。QLD州は暑すぎる、WAは遠すぎる、SAは特に魅力を感じない。

タスマニアは4年前に家族3人で旅行した時(それが3回目のタスマニア旅行でした)すごく良くて、それからだんだん私のタスマニア移住案が膨らんで行って、ここ1年くらいはシドニーのお友達に「もしかしてタスマニアに移住するかも?」と、ひんぱんに口走るようになって来ていました。友達から「ええ〜、考え直した方がいいよ。遠いよ。寒いよ。何もないよ。」って言われても、「自然と美味しい食べ物とゆっくりとした時間がある。」どんどん自分の中で理想を膨らませて行ったのです。今回の旅は、住むかもしれない地域にAirbnbでお家を借りて滞在して、地元のスーパーに行ったり、車で近郊を回ってみたり、週末のマーケットに行ったり、売り物件のお宅のオープンインスペクションにも行ってみました。

結果から言うと、「あれ?」って感じです。(笑)ちょっと違うかも?って感じ。何年も思いを膨らませて来たから、自分の中で理想郷を作り上げていた感がありました。実際タスマニアは今も良いところです。もう行きたくないわけでもないし、きっとまた行くと思います。国内旅行だったら、やっぱりタスマニアがこれからも一番好きだと思います。

この4年間で、ホバートはかなり忙しい都市になっていました。コロナの影響もあって、シドニーやメルボルンからホバートに移住する人が急増して、住宅価格もシドニー以上の上昇率があったそうです。そのせいか道がとても混んでいました。ホバートの街の道路はほとんどが一方通行で、慣れないとかなり運転しにくいです。車の駐車も難しいし、どこも混んでいました。ホバートから少し離れた(車で10分から20分くらい)郊外の街には、大きな二車線のラウンドアバウトがたくさん作られていて、前は緑が広がるだけの土地だったのに、今は住宅展示場のような新しいお家の建築ラッシュをあちこちで見かけましたし、工事をしていて走りにくい道路もたくさんありました。みなさんスピードかなり出して走るので、ここで年取って車の運転して行けるかな?でも公共交通機関は少ないから、車の運転は必須だろうな、しかもホバートはかなりの坂の街。シドニー以上のアップダウンがあるので、郊外に住んで車を運転せずに暮らすのは難しいだろうし、こんなに忙しくなった街中に住みたいとは思わない。って感じでした。

今回行ってみて本当によかったです。たかが4年、されど4年。4年の間に変わってしまったのですね。でも変わらない良さもたくさんあったし、ウォーキングは楽しかったし、美味しい物もたくさん食べられたし、旅行先で話したり挨拶した人達は皆さんフレンドリーでとても良い印象でした。なので、これからも旅行でタスマニアには行きたいと思っています。

良い景色や美味しかったもの、たくさん写真を撮って来たので、順々に紹介させてください。

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ワイルドアニアマルがたくさんいて、私が借りていたお宅のお庭にも野生のワラビーが住んでいましたよ。でも、道路にはたくさんの動物たちが車にひかれていて、毎日それを見るのもつらかったです。人間が増えるとろくな事ないなぁ、ってそんな気持ちになりました。

美しい自然が魅力的なタスマニア。今回の旅はなぜか最初にタスマニア旅行に行った26年前の、なんとも言えない寂しい気持ちを思い出しました。それは、タスマニアに残る過去の悲しい歴史や、多くの動物達の犠牲を強いながらたくさんの人々が移り住んでくる人間の強欲さを感じてしまったからかもしれません。自分がここに来ることは、なぜか許されない気持ちになったのです。何かストップする気持ちが働いたのです。

自分の中から湧き上がる気持ちには正直でいたいと思います。そして今回それをきちんと聞けたことに感謝したいと思います。