PAR AVION ~from Australia

オーストラリア・シドニーから日々感じた事

Hilma af Klintをアートギャラリーで見て感動した!

私立の学校は今週からスクールホリデーに入っていて、公立の学校も今週末からスクールホリデースタートってタイミングで、一番嫌われっこのコロナ、デルタ株ってのがシドニーに感染が広がって来ています。よりにもよってこのタイミングで。。。昨日はシドニーからアデレードに到着した飛行機便の乗客が、そのままシドニーに戻るように返されたりと大変だったらしい。NSW州に住んでる住人は、ホリデー中どこにも行けません。もう本当にうんざりですね。旅行の計画しない方が安全です。国内でも急に動けなくなるんだから、来年後半には日本に行きたいって、もしかして無理なのかな。。。って気がして来ました。とほほ。。。

 

まだ火曜日はギリギリ普通の生活送れていて、友達と一緒にNSW Art Galleryに行きました。美術館の中ではみんなちゃんとマスク着けていましたよ。

今回は特別Exhibition入場料25ドル払って入りました。アートギャラリー内ほとんどは無料で見えるのですが、特別なのだけ有料です。NSWのVoucher使って入ってる人も多かったですよ。私はもうカヤック2回でVoucher使っちゃっていたので。

Hilma af Klintって 実は全然知らなかったのです。どこの人なのか、どんな絵なのか。ただArt Galleryに定期的に行くムスメが、「この人のアート、絶対にお母さんが好きだと思う。」って教えてくれて、アートギャラリーのホームページの紹介で、わぁ〜絶対に好き!って事で楽しみにしていました。彼女の作品がこのように大々的に特別展として紹介されるのは、アジア&パシフィック地域で、シドニーが初めてだそうです。素晴らしい。

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毎日11時から、Freeのガイドツアーがあります。(英語だけですが)このexhibitionに行くなら、このガイドツアーに参加しなきゃ意味ないわ!ってくらいこの1時間の説明がめちゃくちゃ良かったです。私たちの当たったガイドさんが特に良かったのかもしれないけど、説明がすごくわかりやすくて、質問にも答えてくれるし、細かな名前や年数までとても細かく暗記されているので、本当に良いガイドツアーでした。

 

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ヒルマさんはスェーデンのストックホルムに1862年に生まれて、1944年に亡くなられています。北欧の人で、女性で、抽象絵画家。うむうむ、絶対好きそう。彼女は存命中はほとんど注目された事もなく、彼女の抽象絵画は全く売れていない様です。

1800年代に女性でスェーデン王室美術院に5年間通っていたそうなので、当時ではかなりすごい事だったと思います。抽象画の先駆けと知られるカンディンスキーやモンドリアンよりも早くに彼女が、目に見えない物、感じた物、伝えたい気持ち、などを絵画として表現することに挑戦していたなんて、ただモノじゃない!いつの時代もそうですが、先駆けの人の感覚は後にならないと理解してもらえないんですよね。時代がまだ追いついて行けてなかったのです。ゴッホだって同じ。死んだ後に注目されて高値がついたって、本人知る由もない。Hilmaさんの1000点以上の作品と125冊のノートは、甥っ子さんに託されたそうですね。ただ、彼女の死後20年間は公開してはいけないと。甥っ子さんも、おばさんに託された後、どうしたもんかと思いながらちゃんと保存はしてくれていたおかげで、今は公開されて注目され、一部からは絶大な指示を得て、天国のおばちゃん、やったで!おばちゃんの絵、今はめっちゃ受けてるで!オレもよかったわぁ〜って甥っ子さん(今はその子供に引き継がれてるようですが)思っていると想像されます。

彼女は王室美術院では、正統派とも言える肖像画や風景画を描く教育をきちんと受けていたそうです。彼女の初期のボタニックアートはとても上手ですよ。やっぱり絵画の基本が充分に素質としてある方なんだと思います。でもだんだんスピリチュアルな神秘主義に傾倒していく様になり、生涯そのスタイルを貫いたようですが、生活の為にはそれ以外の絵、ボタニックアートを描いておられたようです。生活はとても質素で、亡くなられた時はご自分の絵以外、何も持っていなかったそうだとガイドさんの説明です。

一部下手うま的な感じの絵もあって、スピリチュアルな要素が多いから、デッサンが正確か?なんて事は問題ないんだと、アートの世界は自由だなって感じさせられます。

宇宙やこの世の中のエネルギーなどを感じて、それを絵に表す事に挑戦していたんですね。絵を描く事自体、彼女には癒しだったのかもしれません。

機会があれば是非見に行ってみてくださいね。古い作品なのに、とても新しく感じるアートだと思います。

 

ガイドツアーが終わった後アートギャラリーの中にある、Matt Moranプロデュースのレストランでランチを食べました。

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こんな素敵なビューのレストランで、周りにお客さん居なかったので、居心地よかったです。

 

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テーブルに飾ってるお花も、シンプルで良い感じ。お水のグラスも何気に可愛い。しかし、私は間違った物をオーダーしてしまった。

 

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ここ数年、フィッシュ&チップスを食べてなかったので、私の好きな魚フラットヘッドだし、美味しいかなぁ〜って思って頼んじゃって。もう年だから、揚げ物ガッツリはムリだった。3年くらい前に食べて気持ち悪くなった事を忘れていました。はい。気持ち悪くなりました。サラダとかにすれば美味しく食べられたと思います。このあと、美味しいコーヒー飲んで消化されましたが。

 

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Cityはすっかり冬って感じでしたよ。冬のちょっと寂しい、日差しの弱い感じも絵になりますね。

 

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帰りにルイヴィトンのお店の前を歩いていたら、アジア人のカップルでまさに今お買い物してきた後で、女性が嬉しそうにヴィトンの紙袋を手にさげている姿を、必死に横から撮影している彼氏にぶつかりそうになりました。前向いて歩いてくれよ、ちっ!って思ったのですが、おばちゃんになったらわからない、若者の気持ちなんだろうか?と思いました。物質主義より精神世界に傾倒して行ってるからかしらぁ〜。ヒルマさんのよ〜に。

 

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マーティンプレイスの木も冬で葉っぱがほぼ落ちていましたよ。

 

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ジョージストリートの、トラムが通る横に花壇がたくさん置かれていて、

 

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赤いポインセチアの花が満開でとても綺麗でした。ポインセチアと言えば日本ではクリスマスですよね。シドニーも今は真冬って感じです。

コロナがこれ以上広がらず、早く収束して欲しいです。