職場のボスと話していて、私の夫が最近リタイア後には日本に戻って住みたいって言い出したんだ。って話をしました。私自身は、日本の夏がめちゃくちゃ苦手で、老後は涼しいタスマニアに引っ越しする方が良いと思うんだけど。って言っていたら、「それ、コロナのロックダウンの後遺症だ。」って言っていました。ロックダウン明けてどこか別の場所に引っ越ししたくなってるって。QLD州に行きたいって言う人が多いらしい。シドニーの家の値段が冗談みたいに急上昇しちゃったので、賃貸だった人はこれから家を買うのに少なくとも2ミリオンとか3ミリオン必要だから、もう無理だってなって引越ししたくなる。すでに家を持ってる人は売って、QLDで2つ家買って、一つ住んで一つ人に貸して家賃収入と、老後資金まで出来るからラッキー!って事で、やっぱり引越したくなってるって。ガソリン代も高いし、物価も上がってるし、色々考えちゃうよね。若い人は若い人で別の悩みがあるでしょう。これからどう働いて2ミリオン以上の家を買うんだ!遺産でも入って来ないと無理に決まってるだろう。って感じだし、50歳代の私達には、また別の悩みがあるのです。
ミッドライフ・クライシスって40歳から65歳の成人後期に陥る、心のモヤモヤや、心理的危機、心や身体の問題だそうです。私は40歳代に一度大きなミッドライフクライシスをやっちゃって日本に帰って、半年でシドニーに戻って来たと言う、嵐のような出来事を起こしてしまったので、今はちょっと慎重になりました。海外引越しと国内引越しを1年の間に何度もやって、心身共にボロボロになったので、前ほど軽々しく行動しなくなりました。だんだん年を取ってきて、動くのにも体力と気力がついて来ないってのも現実です。いつも自分の住んでいる場所は終のすみかとは思えないのは、もしかして死ぬまで続くのかな?って最近感じています。案外日本の実家に戻って住んだら、そこが終のすみかって思えるのかもしれない。出たい出たいってあがいて、苦しんで、ぐるっと回って日本の実家が一番落ち着く場所だったりして。。。そこで死ぬのも悪くないのかも?ってちょこっと最近思うのですが、きっとそこにはムスメは居ないでしょうね。彼女は日本に住む事は考えられないそうなのです。私が親を置いて海外に行ってしまったから、自分も同じ運命をたどるのかもしれないなぁ、、、。
Karmaってよく使う言葉。仏教の言葉だそうですが、因縁とか、報いとか、そんな意味です。日本語の因果応報とか自業自得とかそんなのと近い感じです。もちろん両親は私の事を恨んだりしていないようですが、海外に移住しないで、日本に帰って来てくれて嬉しい、って言われた事も事実なので、それは両親の本音だったはず。自分のやった事は自分に戻ってくるってのは事実なのでしょうね。もしムスメを置いて夫と私が日本に引っ越したら、きっと北半球と南半球にずっと離れて暮らすことになるのでしょう。まだその覚悟は私には出来ていません。今回のコロナの件で、海外を前よりずっと遠くに感じる様になりました。行ったり来たりすれば良い、ってのが出来なくなった現実に今現在も居るわけだから。
先日友達とブッシュウォーキングしていた時の写真です。
カカトゥがたくさん居ました。
ボリボリ音を立てて木の新芽を食べていましたよ。カカトゥ大きいから、枝が折れそうでした。
カモちゃんの親子が仲良く移動中。6羽の子供たちも大きくなってお父さんお母さんとあまり変わらないくらい。道路側に歩いてる子と、後ろから歩いてるのがお父さんとお母さん。子供達をちゃんと先導して守っていましたよ。微笑ましい。
クッカバラもたくさん居るんです。ずいぶん前だけど、ムスメが小さい頃ここでお友達家族とBBQしていて、お友達の息子さんの手に持っていたチキンをクッカバラが奪って飛んで逃げられた事があります。見た目は可愛いけど、やる事は結構えげつない。
このブッシュコース、ロックダウンからの4ヶ月間、週に1〜2回は歩いてるんだけど、毎回発見があるんですよ。このポンポンの花すごく可愛い。
白い小さな花が開いて、その中央にはピンクのポッチがついていて、めっちゃ可愛い花です。
これは、大きな木が倒れた後チェーンソウで切られて転がされていたんだけど、木の幹から、この木の新芽が出ているところ。すごい生命力だと思いませんか?木は切られても死んでいないのです。きっとこの新芽達が成長したら、この木は朽ちて土に返っていくのです。でも、そこには新たな子供の木が何本も大地に根を伸ばして成長している事でしょう。人間も同じなのかもしれない。親は年を取りどこかの地で朽ち果てても、子供は自分の力で育って行き、親が居なくなった後も生き続ける。それで良いのかもしれないね。人間も植物も同じかもしれない。
ウォーキングの後、フレンチベーカリーでコーヒーとカヌレ食べました。カヌレ、ちょっとイマイチだったけど、友達と一緒にゆっくり話せたから良しとします。