PAR AVION ~from Australia

オーストラリア・シドニーから日々感じた事

Escape to the country

コロナ陽性になって家から1週間出られなかった時、3日間はなるべく自分の部屋からも出ないようにしていたので、Netflix三昧とYoutube三昧でした。そこでハマったのが久々のEscape to the country. 随分前に見ていたのですが、まだ続いていたのですね。これ、もう何年間くらい放送してるんでしょう?Youtubeに最近の放送分がたくさん上がっていたので、1.5倍速くらいにしてたくさん見ました。

ブリティッシュのテレビ番組BBCのものなのですが、久々に見てもまだ同じスタイルで続いていました。ロンドンや都会に住む人(カップルの場合が多いです。)が田舎暮らしに憧れて、引っ越し先の家を探すと言う内容。依頼人の予算や希望に合わせて、番組側が売り物件3軒を依頼人を案内するのです。都会から田舎に引っ越すので、予算的に余裕がある場合が多く、都会では小さな家やユニットに住んでいた人達が、田舎だと充分の広さの家やカントリーのビューがある家に引っ越し出来るってところが売りなんだと思います。ええ〜田舎に行けばこんな素敵な家が買えるの?!ってワクワク感がありますね。海の近くに住みたいって条件を入れる人も多くて、島国だから海のそばの田舎街もたくさんあるのですね。

これを見ていると、私まで田舎の家探しをしている気分になってドキドキ&ワクワクします。家に入った瞬間に「あ、この家あかん。天井が低すぎる。」って思う事がすごく多いですが。

イギリスの田舎の家って、石造だったりするので普通に築200年とかなんですね。未だに藁葺き屋根?!ってのもあるし。綺麗にリノベーションされているので、家の中に入ると古くて住めない!って言うのはほとんどないですが。入るとホールウェイの横にたいていレセプションルームってのがあって、そこには暖炉があるのがお決まりのようです。昔はご近所さんや来客があるとこの部屋に入ってもらってお茶を飲んでお喋りしたのでしょうね。

オーストラリアの古い家もそうなんですが、古い家って小さな部屋にいくつも分けられているのが好きじゃないところです。キッチンも狭くてイートインじゃなくて、キッチンの外にファミリーダイニング、その隣にフォーマルダイニングがあったりと。ダイニングテーブル何個もいるやん!主婦は作った料理をあっちの部屋に、こっちの部屋に運ばないといけない。しかも食べ終わった後の片付けめっちゃめんどくさい。全部持ってキッチンに移動ですよ。またはトローリーに乗せて移動するのかな?メイドがいたらやってくれるだろうけど、今時メイドが在中する家なんてほとんどないでしょう。なので、このキッチンとダイニングが離れてる間取りを見るとゲンナリですね。あと昔の梁が天井にあって、これが頭をぶつけるくらい低いところまで出ている事が多いのです。昔の人ってずっと背が低かったのかな?それとも暖房効率を考えて低い天井にしたのかな?古い家は天井が低い家が多くて、それを見ると「あかん。圧迫感ハンパないわ。」と、速攻でダメ出ししてしまうのです。

1軒目、2軒目、最後にミステリーハウスの3軒を番組ホストが紹介していって、番組の最後に依頼人に3軒の家のうち、どれが一番好きだったか?それを買う気があるかどうか?みたいな話をするのです。

私は毎回依頼人になりきってるので、自分が好きだったのは何軒目の家で、嫌いだった家のここが嫌で、オファーを出す気があるかないか。毎回自分の答えを用意して見ています。私の答えは全く必要ないのですがね。家探しプロセスが好きなのかもしれません。

当たり前でしょうが依頼人の予算によって、紹介される家は全く違います。でも、低予算の人でもなかなか素敵なお家を紹介されたりするので、気分は上がります。そして私自身もその家でその街で暮らす事を想像して見ていると、いいかも〜って思ったり、そうじゃなかったり。先日見ていたエピソードでは、その街にはウォーキングクラブがあって、みんなで(お年寄りばかりでしたが。)一緒にブッシュトレイルを歩いているって聞いて、この街に住みたい!って思いました。

共通点は田舎には仕事があまりないので、田舎に引っ越そうとしてる人はもうリタイアする人か、すでにリタイアしてる人がほとんどなのです。リタイアするまで都会に住んでいたらもうそのまま都会に住んでいたいって思う人も多いとは思うのですが、年をとるとスローライフと言うか、もっと自然が近くて、静かで、ゆったりとした時間を過ごしたいと思う人は全世界共通のようです。うんうん、私はまさにそれだ。

私には全く関係ないのですが、いつも3軒の家を比較しながらどれにしようか真剣に悩んでいます。でも家の売り買いや遠距離の引っ越し、考えただけでどっと疲れて、現実にはやりたくないですね。私と夫は結婚してから今の家以外は5年以上同じところに住んだ事がないのです。(ここは今年で7年になります。最長記録。)シドニーで買った家はこれが3回目で、2軒は売ってから買い替えています。家の買い替えはうまくやる人は資産を増やしていますが、うまくやってない人は毎回家を買うときに支払うstamp duty 、弁護士料金、購入物件の検査料、不動産屋手数料、引っ越し代、物件販売にかかる費用など、ものすごく無駄なお金がたくさん必要なので、我が家のようにあまり引っ越しを繰り返すのは良くないと思われます。

なので私は、次があるとすればそれを最後にしたいと思っています。Forever home 終のすみかが次の引っ越しになると思うので、次回は慎重にしなくては。。。と思っています。